教育改革の推進

健康管理

栄養士さんのワンポイントアドバイス

第7回 「三角食べ」
11月 栄養士さんのアドバイス「三角食べ」

 9月のある週末に小学生の息子の遠征合宿に付き添って熊本へ行きました。試合後の楽しみはなんといっても皆ではいるお風呂と食事です。試合よりずっといい顔?!をしていました。
 そこで私の子ども達の食事の仕方が気になりました。自分も小腹を満たしたところで各テーブルを回りました。???残っている!!
 ご飯ばかり食べて、おかずが残っている子ども。特にサラダは小さなお皿にキャベツ、きゅうり、トマト、コーンと少しずつ色とりどりに盛ってくれているのに残っていました。おかずは減っていてもご飯や汁物が残っている子どももいました。
 幼稚園では「三角食べをしましょう」と給食時間によく声をかけます。これは食卓に並べられたご飯、おかず、汁物を順々に食べる和食独特の食べ方です。並んだ料理を均等に少しずつ食べることや、おはしが三角形に動くことで三角食べと呼んでいます。
 こうすることで、口の中で料理を混ぜ合わせることができます。また味付けの濃さを調整することができます。知らないうちに味の深みや幅を広げていくことができます。時間をかけてしっかり噛むことで消化の働きも助けます。また、一品ずつ食べるより、栄養の吸収率がよくなります。これは日本の文化で、洋食のようにコース料理で一品ずつ出てくるときにはできませんね。
 「ばっかり食べ」で先に好きなものばかり食べてしまい満腹になった上に、嫌いなものが残ると、ますます食べにくくなり、結局残ってしまいます。栄養のバランスも偏ります。
しかし「三角食べ」がいいからと言って無理強いをし過ぎると食事の時間が嫌になり本末転倒です。まずは楽しい雰囲気で・・と言っても、嫌いなものは嫌いでしょう。まずは大人が好き嫌いをせずにその姿勢を見せていきましょう。
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