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栄養士さんのワンポイントアドバイス

第11回 『ハレ』の食事
『ハレ』の食事

 3月。いろいろな節目の季節であり、お祝い事の多い月でもあります。
日本の食文化では、「ハレ」(晴)の食事と「ケ」(褻)の食事があります。あまり聞き慣れない言葉かもしれません。
 「ハレ」の食事は祭礼、人生儀礼、年中行事などを祝ったり、祈ったりする時の特別なものです。例えば、おせち料理、雑煮、赤飯、七草粥などです。それに対し、「ケ」の食事は日常の食事で、身近で取れる穀物、野菜、魚介類が中心になります。
 では、皆さんが「ハレ」の日に作る献立は何でしょうか。たくさんあるかもしれません。
私は赤飯です。それも栗入りの赤飯。もち米(もちろん白米も!!)が大好きだからです。赤飯に栗が入っていないと、なんだか損をした気分になります。だから私にとっての
「ハレ」なのです。
 赤飯(せきはん)は強飯(こわめし)やおこわとも言います。めでたい日に赤飯の赤い色は縁起がよく、邪気を払い、厄除けの力を持つと信じられ、婚礼や誕生、初節句、七五三等のお祝いに用いられてます。
 赤飯に欠かせない小豆は玄米に近い量のビタミンB1を含みます。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える作用があります。また、筋肉内に糖質が蓄積して疲労物質になることを防いでくれます。よって疲労回復、筋肉痛、夏バテなどに効果があるとされています。
 今は下茹でされた小豆も出ていますし、炊飯器で赤飯が炊ける機能もあります。圧力鍋を使えばもっと簡単に出来上がります。
 お祝い事の増えるシーズンに赤飯を我が家の味に加えてみてください。家族の笑顔が増えることと思います。

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