教育改革の推進

健康管理

栄養士さんのワンポイントアドバイス

第4回 「早寝・早起き・朝ごはん」
7月 栄養士さんのアドバイス
「早寝・早起き・朝ごはん」

 「早寝・早起き・朝ごはん」。これを聞いたことのある方は、たくさんいると思います。「朝ごはんは三文の得」とも言われます。さて、具体的にはどういうことでしょうか。
 朝ごはんを食べると、脳へのエネルギーが補給されます。脳が動き出す事で集中がアップします。次に、私達の体には、寝ている間に体温が1℃下がります。しかし朝ご飯を食べることにより、血糖値が上昇し、体温も上がります。からだを目覚めさせ、持続力もアップします。朝ごはん抜きの場合は、低体温の状態が続き、活動力の低下、集中力の不足、なんとなくイライラした感じが続きます。最後に決まった時間に朝ごはんを食べることで、からだに朝が来たことを知らせます。体内時計のリズムが整い、早起きも続きやすくなります。さらに胃や腸を刺激して排便も促します。
 朝、不足したエネルギーを補うのにお勧めなのは「ごはん食」です。ごはんは粒食なのでゆっくりと消化・吸収され、ゆっくりと血糖値を上げ、長時間維持します。
 これから夏休みに入ると、生活のリズムが少しずつ狂ってきませんか?私達は、一日24時間の生活をしていますが、人間の生体リズムは25時間だそうです。生活リズムと生体リズムにはもともと1時間の時差があります。毎日1時間ずれると、すぐに「夜型」になってしまいます。これを「朝型」に戻すためには、朝、太陽の光を浴び、昼間には水分を十分に取って思い切りからだを動かすことが必要です。夕食は7時まで位に済ませて、ゆっくりお風呂に入って、遅くても9時までには寝ましょう。深夜10時から午前2時くらいの間に成長ホルモン(骨や筋肉を形成したり、代謝の促進、心を安定させる作用がある)が活発になり、子ども達のからだを成長させてくれます。
 私も子どもが幼稚園の頃に、なかなか早寝をしなくて困っていました。そんなときに「朝早く起きないから、夜、寝られないのですよ」と言われました。「目からウロコが落ちる」一言でした。朝食の30分前には起床する習慣を身につけ、規則正しい生活を送りましょう。
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