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栄養士さんのワンポイントアドバイス

2018年度 第2回 『海藻と海草の違い』
<海藻と海草の違い>


皆さんこんにちは。5月は子供の日を含めたゴールデンウィークがあり、楽しみでいっぱいですね。今回は今が旬の海藻類についてお話しします。

 海草類は、成長著しい時期の皆さんに必要な『鉄分やミネラル』が豊富な食材です。ちょうど今はワカメやモズクが旬の季節ですから、是非ご自宅でも積極的に召し上がっていただきたい食材です。

 ところで、カイソウには『海藻』と『海草』の2種類があることは知っていますか?前者の海藻とは、海に生息している藻類のことです。種類としてはワカメやコンブ等の褐藻類、テングサやアオクサノリ等の紅藻類、アオノリやアオサ等の緑藻類があります。広く『カイソウ』として食用に用いられるのは『海藻』です。後者の『海草』とは、海に生息している種子植物のことです。海藻のように不定形ではなく、明確に根・茎・葉の区別があり、種類としてはアマモ科、ベニアマモ科、イトクズモ科、カワツルモ科、トチカガミ科等が知られています。基本的には食用でないことから食卓に上がることはありません。

 また今、海藻の中でも話題になっている『メカブ』はワカメの根元部分のことです。話題になった理由として、注目の成分である『フコイダン・アルギン酸』が含まれています。『フコイダン』は、細胞を活性化させ風邪やインフルエンザ等の菌に対しての「免疫力」を高める効果があるといわれています。一方、『アルギン酸』は胃腸の働きを整え、便を軟らかくし排便を促す効果があるとされています。

 海藻類は好き嫌いが分かれやすい食材ではありますが、まだまだ朝晩の気温差も激しく連休明けは疲れも出やすいため、海藻も食事の中にバランスよく摂り体調不良や風邪と無縁の5月にしていきましょうね。
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