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栄養士さんのワンポイントアドバイス

第八回『和食の日について』
皆さん、こんにちは。肌寒くなり温かい食事が美味しい季節ですね。11月は和食についてお話ししていきます。

 先日、沖ノ島等を含む宗像大社が国内21番目の世界遺産に登録されニュースになっていますね。世界的に注目を集めているという点では、和食も以前にユネスコ無形文化遺産に登録され注目されています。
この登録にちなみ、「和食」文化の保護・継承国民会議(略称「和食会議」)では、「五穀豊穣」「実り」のシーズンを迎え、和食の食彩が豊かな秋の時期において、毎年日本の食文化について見直し、「和食」文化の保護・継承の大切さを考える日として、2013年11月24日(いい日本食の日)を和食の日として申請し、認定されました。

そこで、和食の基本といえば出汁ですね。いりこ出汁やかつお出汁など好みや地域によって様々ですが、ここでは昆布出汁についてお話します。
一口に出汁といっても、その取り方によって合う料理も変わっていきます。普段よく使われる取り方は湯だしです。これが一般的に「昆布だし」といわれるものです。毎日のお味噌汁や湯豆腐にぴったりの定番のお出汁です。またストックしやすく、すまし汁や酢の物等に適している水だし方法もあります。水だしはゆっくりと引き出していくため湯だしと比べ上品な味の出汁が取れます。他にも、鰹節と合わせて一番だしにすれば出汁の深みも増します。旨味の強い出汁としてお吸い物等の汁の味そのものを味わう料理に向いています。
また栄養価についても、昆布は体にやさしい栄養が含まれています。注目する成分としてはカルシウム・ヨウ素・食物繊維があります。カルシウムは歯や骨の主成分として子供の成長期や骨粗しょう症の予防に重要な役割を果たしています。また昆布には牛乳の約7倍のカルシウムが含まれています。次いでヨウ素は甲状腺というホルモンの元を作り、新陳代謝を活発にするなど人間の成長には欠かせない成分です。昆布はもちろん海藻類や魚類には多く含まれています。そして食物繊維は血糖値の抑制や、腸内環境を整える働きがあります。食物繊維の一種である「アルギン酸」はコレステロールを減らし、動脈硬化を予防するといわれています。ぜひ、出汁として昆布を使用した後は捨てずに佃煮や和え物にして食物繊維までしっかり摂りましょう!

ここまで昆布出汁について述べましたが、実は11月15日が「昆布の日」として1982年に日本昆布協会から定められている事をご存知ですか?11月15日と言えば七五三の日です。この日のお祝いと、育ち盛りの子供が栄養豊富な昆布を食べて元気になってほしいという願い、また、昆布を食べる習慣を身につけてほしいという思いから制定されました。子供の成長を喜ぶ節目の際には是非栄養たっぷりの昆布を召し上がってみてくださいね。

栄養士:花田
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