教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2020年1月『あけましておめでとうございます』
明けましておめでとうございます。お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?

突然ですが・・・。他人から嫌われたい人はいないでしょう。
それでも敢えて、嫌われると分かっていても、その人のためになる言葉を投げかける・・・。卒業旅行にポケットマネーを投じるとか、シューズが新しくなったとか、色々話題がありますが、素晴らしさの本質は、選手が内に秘めた能力を自ら引き出せる瞬間、その時をお互いに辛抱強く待った事ではないかと思います。
追い込まずにほったらかしでも勝ってくれれば楽ですが、そんなに簡単にはいきません。実力以上に自信がある選手、実力あるのにいつも自信なさそうにして試合・ゲームで力を出せない選手等々、不遜~高慢になっても、謙虚を通り越して卑屈になってもうまく行きません・・・。心・技・体とは良く言いますが、それらのバランスをうまく取りながら、好調のピークを本番に持ってくる難しさ、実力通りまたはそれ以上の結果を達成できた素晴らしさを、やっと最近理解できる様になったかもしれません。
 昨年の大河ドラマの前半の主人公の親族が「勝った選手よりも、負けた選手に目が行きます。金栗四三もストックホルムなどで・・・。」と、出場した選手全体にねぎらいの言葉を寄せておられました。
 箱根駅伝の話で前置きが長くなりましたが、最近の子育てプログラムでも、叩いたり、罵声を浴びせたりする事はせず、ゆっくり時間をかけて説明して、本人の理解を促す事を勧めています。手間と時間はかかりますが、感情と行動の安定化が期待でき、小さな成功体験を積み重ねる事で、適正な自尊心が培われると考えられています。
大人もいつも絶好調とは行きませんので、自分がイライラしたり、手をあげたくなったりした場合には、一休みしてみましょう。落ち着いたらお子さんと会話してみましょう。誘導せず、お子さんの等身大の言葉で「何を思った?」「何したい?」など、シンプルだけど本人の考えを口にできる言葉の交換をしてみましょう。大切な事を伝える時は、目を見て話してみましょう。ほめる時は具体的に「今日は○○が出来たから良かったね!」と言ってみましょう。
色々なアプローチを試しても、指示の通りが悪い(言う事を聞いてくれない、かんしゃくが激しい、じっとする事が難しい)と感じられたら、幼稚園の先生にお子さんの園での生活状況を教えてもらって下さい。
 正月の急患センターは比較的平穏だったようですが、最近は福津市でインフルエンザの方が増えている印象です。もちろん宗像市内もインフルエンザの方がおられますので、昨年罹患していない方は引き続きご注意頂きますようお願い申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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