教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2015年5月園医さんのつぶやき「感染性胃腸炎について」
こんにちは。新入園の皆様も新しい生活に少しずつ慣れて来られた事と思います。
4月は感染性胃腸炎を主として、様々な感染症が散発的にみられましたが、お子さん、元気に登園されたでしょうか?ロタ腸炎は晩冬から春先まで流行します。初回~2回目の感染の時、高熱が出たり、下痢が回数多く何日も続くなど、症状が強くなり易い傾向にあります。年齢とともに何回か感染をする度に症状は軽くなって行きますが、今までに感染を経験していない方は、幼稚園のお子さんでも症状が比較的強くなることがありうるので、少し注意が必要です。ワクチンが任意接種でありますが、生後6週0日~14週6日までに1回目を開始することになっております。
4月中旬から少しずつ患者さんがおられていますが、福岡県では手足口病の流行の兆し?との情報も流れておりました。基本的には夏の病気なのですが、春からいきなり暑くなっておりますので、若干流行するかもしれず、今後の流れを注目してゆきたい所です。
5月は健診に伺います。目的は体の成長が順調か?健康であるか?精神面の発達も順調か(年齢相応の社会性が見についてきているか)?などをチェックしております。
身長の伸び方は大雑把に言って3種類あります。早稲(わせ;早生とも書くようですが)と言って思春期前の成長が早く、思春期~思春期後にあまり成長しないタイプ。ずっと平均的な身長の伸びを示す標準型。思春期前の成長は少な目で、思春期~思春期後に成長著しい奥手型です。特に良し悪しはなく、親御さんのどちらかの性質を受けつぐ事が多いですが、ワンポイントの身長の高低よりも、1~2年間の身長の伸び方を見る事が大切な場面もあります。2標準偏差からはずれている場合、高身長または低身長と記載することがありますが、最近突然伸びが止まったとか、逆にびっくりするくらい短期間に身長が伸びたとかでなければご心配はいりません。
 年中さん~年長さんでは、お友達とのコミュニケーションが取れる様になってきているか?落ち着いた行動が出来る様になってきているか?なども観察致します。小学校に向けてとても大事な時期ですので、気になることがございましたら、担任の先生にご相談して頂く様、お願い致します。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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