教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医さんのつぶやき 11月号(その114号)【最近の社会情勢を鑑みて思うこと】

運動会、お疲れ様でした。制約の多い厳しい状況の中、好天に恵まれて良かったですね。
さて、その後の10月17日から急に冷え込み始めて、気温が大きく変化しました。手足口病やヘルパンギーナの方もおられますが、季節の変わり目の風邪(のど、はな、せき)や、嘔吐下痢の方が冷え込んでから増えています。

最近、とても有名な方の婚姻について連日とりあげられました。
私事で恐縮ですが、子どもたちが生まれてからの事をふり返っていました。子どもが生まれる前は、「こうかな?ああかな?こうだったら良いな。ああだったらどうしよう?」など、取りとめの無い妄想をしていました。しかし、生まれてきた瞬間にそんな邪念はどこかに飛んで行き、子どもは親とは別の個性を持っているんだな、自立できるまではサポートしなければいけないけれど、子どもは親の付属物や所有物ではない、と感じました。
子どもの意思を尊重しなければいけない。
他の家庭のご相談を受ける時には、双方の御意見を伺いながら、着地点はどこになるのかを比較的冷静に探す事ができますが、情けない事に我が家の事になるとなかなか大変です。混乱します。随所に親のエゴが出てしまうんですね。
相談相手ってありがたいです。悩んだら、相談してみる。親族や友達でも良いです。お世話になっている先生でも良いです。市役所の子ども課でも良いです。何か不具合があっても、他人のアドバイスや手助けを借りながら、最終的には自力で調整する力、立ち直る力を身に着けてもらう事が目標です。いきなりは出来ません。3歩進んで2歩下がる。時には2歩進んで3歩戻ってしまうかもしれません。ぐるぐる同じ場所を回っているかもしれません。見守っている間、歯がゆいです。でもきっとそのうち!
ところで、結婚って親の許可が必要でしたっけ?

この号が載る頃には選挙結果が出ていますね。憲法改正、財政健全化、選択的夫婦別姓、SDGs、LGBTQ、外交問題など色々ありますが、「自分の知らない事は何か?」、「今起こっている事は何か?」、「困っている人の意見は正確に届けられているのか?」、「どうすれば問題共有できるのか?」のうち一つでも頭の片隅に思う事、それが出発点なのかもしれません。

新型コロナウイルス感染症は、日本では第5波のあと順調というより急激に新規感染者数が減っています。ガチガチに自粛する必要は無くなりましたが、ワクチン接種後にもかかわらず感染者がたくさん出ている国もあるようですので、引き続き手洗いとマスクは継続した方が良さそうです。気を付けながら、楽しい日常を取り戻して参りましょう。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
バックナンバー