教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医のつぶやき 9月号その136「2学期も感染症に気を付けましょう!」
園医のつぶやき その136

皆様、こんにちは。
暑い日が続いています。熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
夏の甲子園大会、優勝校がさらさら長髪を風になびかせていましたね。
さて、坊主頭という名称です。仏門に入られた僧侶の方々、剃髪されてあの髪型というか頭の格好になります(浄土真宗は剃らなくて良いとか?)。誰からも強制される事なく、ご自身で覚悟を決めてなさっています。
昭和の頃、宗像市の中学校男子は、野球部に入っていなくてもほぼ全員丸坊主だったような記憶です。自転車通学者は当時からヘルメット着用でした。思えば当時、リーゼントとか(パンチ)パーマなどをかけてくる生徒もいたので、そういうのへの防止策としての事だったのかなあ?などと回想します。全国各地で学校内外での暴力が横行していた時代でした。軍国主義の残り香がある中、上官の命令は絶対だ!口答えは許さん!坊主頭が一列に直立不動で並んで、大声(罵声)で指示?説教?威嚇?されている光景が思い出されます。そうした方が管理し易かったのでしょうね。練習中に水を飲むな、態度の悪さや試合に負けた事で、うさぎ跳びグラウンド一周などなど。
「髪型は自由にして良いよ」の中で、「俺は気合を入れたい」ので丸刈りをするのは個人の選択肢の内の一つでしょう。他には自然な髪型にしたい人もいるでしょう。自由だけど、激しく逸脱した、または周囲に不快感を与える髪型や行動は止めようね、という所が落とし処でしょうか?これを考えると、今の社会の在り方についても考えさせられますね。
さて、久しぶりに自由な夏休みでした。楽しい思い出がいっぱいできた事と思います。一方で、COVID-19なんて終わった話でしょ、みたいな感覚の方々が次々に感染して来られていました。総数は昨夏より若干少ないかな?という印象です。重症化率はワクチン接種前と比べてずいぶんと減りましたが、それでもなおインフルエンザに比べると重症化率や重症者の致死率は高い状態が続いている様です。
こども園でも2学期からマスクは原則着用なしに致しますが、コロナに限らず色々感染症が流行した際には着用をお勧め、またはお願いするかもしれません。その際は、「自分と周りの園児さんのために」指示に従って頂きますよう、どうぞご理解願います。
最後におまけです。あまり大流行はしませんが、EBウイルスというのがあります。EとBは人名の頭文字で、ウイルスはヘルペス族の仲間です。昔は幼少期に親から口うつしで物を与えたりして、知らない間に感染している事(不顕性感染)が多かったのですが、成人してから初めて感染すると、高熱が長く続き、咽頭痛は強く、肝機能障害もありの、けして軽くはない症状で、伝染性単核症と病名がつきます。夏休み明けに上記の様な症状の方が来ると、夏休み中に恋人とキスでもしたのかな~?とか想像する事もあります。
それも含めて、夏の良い思い出になれば・・・、なるのかな?
9月からもどうぞ皆様、体調管理を引き続き、よろしくお願い申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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