教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2015年4月園医さんのつぶやき「医療機関受診の際のお願い」
年少さん、入園おめでとうございます。初めての集団生活で、楽しみや不安などが色々あるかと思われます。最初は親御さんもお子さんも色々慣れないかもしれませんが、行事ごとに心身ともに成長して行かれることでしょう。
私は、園医をさせて頂いております宮原小児科医院の宮原と申します。病気の流行状況の情報や病気にまつわるお願いや、お子さんの発達の事や時事問題などに意見させて頂いております。お付き合いのほどよろしくお願いします。
 年中さん、年長さんも引き続きよろしくお願いします。
今回は、医療機関受診の際のお願いを書かせて頂きます。
複数の医療機関を受診されておられる方、いらっしゃいます。医療機関受診される際には、窓口でお薬手帳をお預かりさせて頂けると大変助かります。処方する薬の成分が重複するとお子さんにとっては不利益ですし、他の医療機関での診療の流れもおおまかに理解できます。
お母さん、お父さんがお仕事で、他の親族の方が受診に付き添われる場合、簡単で結構ですので、①症状が始まったのはいつから?②それはだんだんひどくなっているのか?などのメモを預けて頂くか、メールを付き添いの方に送って頂けると非常に助かります。親族の方が付き添いの場合は特に③として「お薬手帳」もお願い致します。
例)4月2日くらいから咳が出ていた。4月3日の夜、眠れないくらい咳がひどくなり、黄色~緑色の鼻水も一緒に出始めた。4月4日の朝、咳、鼻水もひどく、熱が38℃でた。
 付け加えで申し訳ありませんが、当日0時過ぎ~夜明け前の事を「昨日」という方がいらっしゃいます。0時を過ぎたら「今日」と言って頂いた方が理解しやすいのでお願い致します。
あと、第一声が「『ずっと』咳(熱が)がとまり(さがり)ません。」とおっしゃる方もおられます。「ずっと」が数日なのか、一週間なのか、1ヶ月なのかがわかりませんので、おおまかで結構ですので、ある程度具体的な期間を教えて頂けますと助かります。
年長さんは、2回目のMR(麻しん、風しん)ワクチンを接種する年度です。1歳~2歳の間の1回接種だけでは、大学生くらいになった時に感染してしまう危険性があることがわかっております。日本国内の麻しんの流行はありませんが、海外から持ち込まれた麻しんに感染する事例が散見されております。自費で接種となりますと1万円以上の出費が必要となります。小学校入学直前より、余裕を持って夏休みまでを目途に接種を済まされることをお勧め致します。
元気いっぱい、楽しい幼稚園生活を満喫されることをお祈り申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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