教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2018年11月『ゲーム障害とは?』
インフルエンザが散発的に流行しましたが、本格的な流行につながるかどうかは今後の状況を見守って行く必要がありそうですと、書き始めようとしましたら、当園でもインフルエンザのお知らせがございました。前日の夜に38~39℃出た場合は、朝36~37℃であっても、一度かかりつけ受診をお勧めします。感染症の熱は朝が低めで、夜に高くなる傾向があります。朝解熱しているので安心しすぎない様お願いします。手洗い、うがい、規則正しい生活、バランスの良い十分なお食事を摂って頂くなど、健康管理に留意して頂きたいと存じます。
 10月は色々研修会に参加致しました。印象に残ったお話をお伝えしたいと思います。
暇さえあればゲームをしている、今までゲーム依存といわれていた事に対して、2018年6月に正式に「ゲーム障害」という病名がつきました。3歳頃から1日に1時間以上ゲームをさせて、小学校低学年で夜遅くまで起きてゲームをして睡眠時間不足になっている人が17%程度と、この5年間で急増しています。小学生になって止めさせるのは大変困難で、心療内科・児童精神に通院しようとしても、本人の拒絶が強くてなかなか治療が継続できない事例が半数以上とのことです。スマートフォン、ゲーム、YouTubeなど、非常に便利になりました。しかし、無制限に子供にさせると、コントロールが効かなくなります。1日30分以内まで、と最初にルールを決めましょう。将来「ゲーム障害」+「睡眠障害」にならないための「予防」がとても大切です。
 皆様、お仕事その他でとてもお忙しいと思います。1日に数分でも良いです。細切れの時間でも良いです。お子さんと目を合わせてお話して、お子さんの言葉を繰り返し、真似してみてください。お子さんが物よりも人に興味が持てる様になると良いですね。
 冷え込んできました。毎年この時期に書いておりますが、感染性胃腸炎、特にノロウイルスへの注意が必要です。手洗い、吐物の処理にご注意願います。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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