教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2015年9月園医さんのつぶやき「RSウイルス感染症について」
夏休み、満喫されたでしょうか?台風の影響はございませんでしたでしょうか?

お盆休み明けからRSウイルス感染症の方が来られています。
主な症状は鼻みずと咳です。発熱もなく、風邪と見分けがつきにくい軽症の方から、高熱が続き、咳とゼーゼーが強い中等症から重症の方までおられます。
肺や心臓の病気がない健康な幼児が感染しても、そこまで重症になることは珍しいのですが、家族や親戚に生後3か月未満の赤ちゃんがいる場合は要注意です。赤ちゃんは口呼吸が出来ないので、RSウイルス感染による鼻づまりで呼吸が十分にできなくなり、時には大変危険な状態に陥ってしまうことがあります。
出生時にとても小さく生まれたり、先天性の心臓病がある方は、シナジスというお薬を投与しますが、一般的に使用できる予防薬も治療薬もありません。鼻みずを吸ったり、痰を出しやすくする処置と投薬を、対症療法として行います。
ウイルスが体から1週間前後でいなくなっても、気管支上皮の損傷が起こり、過敏な状態が2週間から1か月以上続く場合があります。
他のウイルスでも、似たような症状、似たような経過をたどる事があります。
また、発症から数日後に細菌感染を合併する場合もあり、タイミングの良い抗生物質の投与が必要となります。

おたふくかぜ、感染性胃腸炎、手足口病、ヘルパンギーナ、溶連菌感染症はそれぞれそんなに多くはないのですが、少しずつ罹っている方が来られます。

日が沈むのがだんだんと早くなり、朝も明るくなるのがだんだんと遅くなり、自律神経の働きが乱れやすい時期になります。お仕事、お忙しいでしょうが、可能な限り親御さん、お子さんともに早めに就寝して、楽しい運動会を迎えられますように、体調管理に努めましょう。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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