教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
園医さんのつぶやき8月号(その111号)【熱中症などについて】
園医のつぶやき その111

“あつい”毎日が続いていますね。

ひとつは文字通り気温の事ですが、暑さ指数で“危険”(WBGTで31℃以上)が連発しています。この警報が出た場合には、基本的に運動や作業は中止です。やむを得ず行わなければならない際には、前日から十分な睡眠と食事をとり、運動・作業の1時間前から経口補水液を摂って、脱水に備えましょう。
手足のしびれ、めまい、たちくらみ、こむらがえり、気分不良、ボーっとしてしまう重症度Ⅰになった時点で作業は中止し、涼しい場所で水分補給をしながら安静を保ち、回復を待ちます。
(ガンガンするような)頭痛、めまい、嘔気・嘔吐、意識が何となくおかしいのような重症度Ⅱになったら、ただちに受診しましょう。
意識がない、呼吸があらい、けいれんする、まっすぐ歩けないなどの重症度Ⅲになったら、迷わず救急車を呼びましょう。

 もうひとつの“あつい”世界的なスポーツイベントを見ていて、トップアスリートたちの人間離れしたスピード、テクニック、パワーに驚き、わくわくし、感動しています。もともと備わったポテンシャル(“潜在”能力?)もあったのでしょうが、良い指導者に巡り合い、競技に向き合い続けることができ、調子のピークをタイミング良く本番に合わせられたなど、欠く事の出来ない要素が幾重にも重なり合った結果ではないかと想像をしています。
 その中でも、「有形無形の家族の支え」は、他の要素と二分されるくらい大切なものと思われます。少年野球で星一徹(古すぎる?)の様にお子さんを鍛え上げている方を見かけましたが、過干渉はお子さんの自主性を失わせるだけでなく、故障させてしまい、一番楽しめる時期にその競技が出来なくさせてしまいます。ちょうど良い距離感とは、大人の接し方と本人の性格によってケースバイケースとはなりますが、大人の想い・願いと、お子さんの受け取り方と自主性のバランスをうまく取れる様に、間合いを見定めて行くのが理想でしょうか?

御存知のとおり、全国的(特に首都圏で)に新型コロナウイルスの患者さんが激増しています。福岡県も残念ながら倍増しています。ワクチンは非常に有効ですが、2回接種して2週間経っても今まで通り、マスク着用と、手指消毒などの感染対策を続けて頂きたいと存じます。外国で一旦「ワクチン接種者はマスク不要」にした国もありますが、再度感染者が増えた事により、アメリカなどでは着用を促す方針に戻している様です。
色々大変な日々が続きますが、疑問に思われましたら、かかりつけ医にワクチンの事、感染症の事、相談して下さいますようお願い申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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