教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
2016年9月「さまざまな病気が潜む・・・」
夏休みの楽しい思い出はできましたでしょうか?夏休みがもうすぐ終わりに近づくと、お母さんのお顔がにこやかになっている様です!?
チベット高気圧の張り出しにより、西日本はとても暑い8月でしたね。30~35年前までは「クーラーつけっぱなしで寝るなんて」「クーラーの効いている部屋に長時間いると体調がおかしくなる」という雰囲気・状態でしたが、今や「日中はもちろん、熱帯夜の日にクーラーつけないで寝るのはちょっと厳しいかな?」というご時世になってしまいました。
迷走台風10号の通過する前後、涼しくなりました。天気予報などで最低気温を確認して、適温で夜を過ごして頂きますようお願い致します。
 どこから病気?障害?というのは難しい場合もありますが、万引には窃盗症・窃盗癖(クレプトマニア)という病名がついていますし、病的放火(放火癖)なども病気とされています。痴漢行為を繰り返す~相手の感情に関係なく強引に性行為をしてしまう(セックス依存症、強姦を含む)のは「性嗜好障害」と病名がついています。これらは、「親のしつけ」の良し悪しだけで、発病するかどうかが決まるわけではありません。脳の中で一つの欲求に対して抑制が効かなくなる病気の様です。自宅では大人しくしていて問題なく生活できているのに、屋外に出た際に、社会的に問題となる欲求が高まる傾向にあります。第三者による客観的な見守りと、その意見を家族が受け入れる事が必要でしょう。罪を犯しそうになる前に必要な対策は、体罰でも説教でもなく、カウンセリングの様です。深刻な被害者(心の傷は深く、長期間悩まされる)を作らないためにも、自分(の子)には関係ない事とは思わず、適切かつ早めの対応をしていかなくてはいけません。
 加害者、犯罪者の親族が公的な場で謝罪をしなければいけないか?という点に関しましては、非常に難しい問題の様に思います。記者会見を行わない・行えない一般人加害者・家族は自宅が突き止められ、取材陣が多数殺到、個人の過去や家族のプライバシー情報(正しいとは限らない)が暴露されてしまうのが現況でしょうか?記者が正義の番人みたいに、当事者や関係者に偉そうな言葉を投げるのは、いささか筋違いの様な気もします。
 さて、冷え込みとともにRSウイルス感染症やライノウイルス感染症などを含む、かぜ症候群に罹る方が増えてきます。また、感染性胃腸炎で軟便~下痢の方もちらほらおられます。暑い環境から涼しい環境に適応する際に、自律神経の調子が狂い易くなります。適切な服装、室内の温度設定、胃腸に優しい食事などを心がけて頂いて、楽しい秋・運動会を迎えて頂きますようお願い申し上げます。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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