教育改革の推進

健康管理

園医さんのワンポイントアドバイス

幼稚園の園医さんによるワンポイントアドバイスをご紹介します。幼稚園園医 宮原小児科医院 宮原道生先生です。
9月 園医さんのつぶやき 『夏風邪(RSウィルスについて)』
園医のつぶやき その16

今年の夏は異常な暑さでしたね。先月号をお届けする時に、まさかこんな猛暑になるとは予想できませんでしたが、皆さんお揃いで新学期を楽しくお迎えの事と思います。
 夏休み中から、RSウイルス感染症や、風邪をひいている方がおられます。気候の変動が激しいので、疲れがたまった時や冷え込んだ時にそれらの感染症にかかってしまう可能性があります。エアコンの温度設定や寝具の選び方も、こまめに変えて頂きたいと思います。夜だけ咳をする、エアコンを入れると咳がでるという方も数名おられました。喘息体質や、後鼻漏(こうびろう)が多い方などの可能性が高いですが、買ってから数年以上、エアコン内部の掃除をされておられない場合は、奥の方にひそんでいるカビなどが原因となることも考えなくてはなりません。また、寝具の奥にひそんでいるイエダニなどが原因になっている可能性もあります。喘息や副鼻腔炎を想定した薬を飲んでも夜間の咳が止まりにくい時は、エアコン、お部屋、寝具のチェックをして頂けたら幸いです。
 RSウイルスに感染した方は、鼻水、咳、ゼロゼロいう、などの症状を訴えられます。心臓や肺の生まれつきの病気が無ければ、幼稚園のお子さんが重症化する可能性は低いのですが、下に1歳未満のお子さん(特に生後3か月未満)がおられる場合は、重症化する可能性があるので要注意です。成人は重症化することはあまりありませんが、RSウイルス(溶連菌も)は大人でも感染します。人によっては、1週間から数週間咳が治りにくい状態が続く事があります。
 しばらくすると、運動会の練習が始まりますね。まだまだ平年より暑い日が続きそうな予報がでていました。夜はしっかり眠って、こまめな休憩と水分摂取を行って、熱中症にならないよう心掛けて頂けたら、楽しい運動会が待っていることと思います。
<園医>宮原小児科医院 宮原道生先生
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