園医さんのつぶやき
園医のつぶやき その161 「RSウイルスとは」
みなさん、こんにちは。最近RSウイルス感染症が増加していますので、厚労省のHPから引用(部分的に加筆訂正しています)しています。ぜひお目通し下さい(以下引用)。
RSウイルス感染症とは
RSウイルスの感染による急性の呼吸器感染症で、乳幼児に多い感染症です。
RSウイルスは年齢を問わず何度も感染を繰り返しますが、初回感染時には、より重症化しやすいといわれており、特に生後6ヶ月以内に感染した場合には、細気管支炎や肺炎など重症化することがあります。生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が少なくとも一度は感染する、とされています。
主な症状
潜伏期は2~8日とされ、発熱、鼻汁、咳などの上気道炎症状が数日続きその後、場合によっては、(細)気管支炎や肺炎などの下気道症状が出てきます。初めて感染した乳幼児の約7割は軽症で数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、喘鳴(ぜいめい;ゼーゼーと呼吸しにくくなること)や呼吸困難を来します。には、1歳以下では中耳炎や副鼻腔炎が付随してよくみられる他、重篤な合併症として注意すべきものとしては、無呼吸発作(特に生後間もない新生児~乳幼児)、急性脳症等がありますので、息づかいや顔色にご注意願います。
呼吸が苦しそう、食事や水分摂取ができない時は早めの受診をご検討ください。
一般的に重症化することは少ないとされていますが、慢性呼吸器疾患や免疫不全者などの基礎疾患がある方は、重症化するリスクがあることがあり、注意が必要です。
感染経路
RSウイルスに感染した人の咳やくしゃみなどによる飛まつ感染と、ウイルスの付着した手指や物などを介した接触感染といわれています。
治療方法
基本的には、症状に応じた治療(対症療法)を行います。重症化した場合には、入院して酸素投与、点滴、呼吸管理などを行います。
基本的な感染対策を生活習慣にしましょう
日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒し、流水・石鹸による手洗い、またはアルコール製剤による手指衛生を行うことが重要です。また、鼻汁、咳などの呼吸器症状がある場合はマスクが着用できる年齢の子どもや大人はマスクを使用することや、手洗いや手指衛生といった基本的な対策の徹底を行うことが大切です。(引用終わり)
さて、10月はみなさんお待ちかねの運動会がありますね。
ころんだりするかもしれません。ころんだりしない様にするのも大切ですが、上手なころび方を覚えるのも大切です。また、周囲をよく見て、自分もお友達もケガしないようにする練習の良い機会でしょうか。
RSウイルスの他はインフルエンザやCOVID-19も流行中で、ウイルスや食べ物による胃腸炎も少しみられています。それらの病気にも気を付けながら、楽しい思い出の1ページになりますよう、お祈り申し上げます。